アレルギー疾患
アレルギー疾患とは
アレルギーとはもともと人間の体に備わっている免疫が過剰に働くことで障害を起こすことです。
免役とは体外から入ってきた異物を攻撃排除する機能です。
アレルギー反応は、もともと起こしやすい体質があります。
- アレルギー性鼻炎
- 花粉症
- 気管支喘息
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う発疹が繰り返し繰り返し出現する疾患です。
生まれつきいろいろな物質に過敏で、花粉やダニ、ほこり、カビの胞子等を触れたり吸い込んだりすることが刺激となり皮膚炎を起こします。
年齢によって症状も変化し乳児型、小児型、成人型の3型があります。
顔に赤い斑点や水ぶくれができ、頭部にまで広がることもあります。
かいたりこすったりするといっそう赤みが増し悪化します。
生後2カ月前後を経過する頃から症状が現れます。
肘や膝のくぼみで皮膚が厚くなり、乾燥してかさかさします。
皮膚の溝が深くなり、非常につよいかゆみを伴います。
引っかき傷で血がにじむようになります。
1~7歳頃から見られます。
気管支喘息
アレルギー体質が原因で空気の通り道である気管支の炎症がおこり、ちょっとした刺激で気管支がイガイガする過敏な状態となり喘息はおこります。
このような状態に風邪などのウイルスの感染、ストレスなどが加わることで気管支がせまくなり、痰が多くなり、咳、喘鳴、呼吸困難などの発作を引き起こします。
喘息には、花粉やハウスダストなどのアレルゲンを特定できるアトピー型喘息と、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の2つのタイプがあります。
大きく分けて下記2つの治療法があります。
- アレルギー体質や慢性の気管支の炎症をなおす治療(予防的な治療)
- 気管支がせまくなっている状態をなおすための治療(急性発作の治療)
急性発作の治療のためには副作用のつよい気管支拡張剤や内服、注射によるステロイド剤が必要な場合があります。
喘息治療中に希望されるつよい治療が必要のないように日頃から、予防的な治療を行うことです。
現在ではこうした予防のための方法があり、きちんと治療すれば、まず急性発作を起こさないようにすることができます。
予防ためのくすりは一般に副作用も少なく、治療ができます。
予防的な治療をきちんと行うことでまず急性発作を起こさないようにすることができます。
しかし、しばらく発作がないからといって、喘息自体がなおったと考えることはできません。
アレルギー体質や慢性の気管支の炎症はすぐにはなおるものではなく、長く続いていると考なければいけません。
予防のための治療を十分に行い、成長に伴って体質が改善していくのを待つ必要があります。